睡眠時無呼吸症候群用の
マウスピース

睡眠時無呼吸症候群の治療には、生活習慣の改善、マウスピースの使用、矯正治療、CPAP療法などさまざまな方法があります。しかし、症状や生活スタイルによって最適な治療は異なり、一律の方法では十分な効果が得られないことも少なくありません。

このページでは、当院で行う睡眠時無呼吸症候群の治療方法について詳しくご紹介します。

当院では3つの方法を
組み合わせて治療を行います

昼と夜で使い分けるマウスピース

当院で使用する睡眠時無呼吸症候群用マウスピースは、特殊な2層構造で設計されています。内側は硬さを持たせて安定感を確保し、外側はやわらかくすることで装着感を高めており、従来の装置で違和感を覚えていた方でも使いやすいのが特長です。

さらに、昼用と夜用の厚みの違う2種類のマウスピースを使い分けることで、日常生活に無理なく取り入れられます。昼用は厚さ2.5mmの薄型で、会話や仕事中にも違和感が少なく、夜用は3.5mmで睡眠時の気道確保をサポートします。

トレーニング

マウスピースの使用に加え、専用のトレーニングを行うことも重要です。装置を装着しながら顎を動かす運動を行うことで、舌や咽頭周囲の筋肉を鍛え、気道のスペースを広げる効果があります。

舌骨の位置はマウスピースだけでは十分に改善しない場合もありますが、トレーニングを継続的に行うことで舌骨を上方に安定させ、呼吸を妨げにくい状態をつくることが可能です。治療効果を高め、より持続的に快適な睡眠を得るために、日常生活の中でトレーニングを習慣化することをおすすめしています。

顎の運動方法

下顎を前方にゆっくり突き出す運動を20回繰り返します。最後の1回は約10秒間キープしてください。その後、顎を元に戻して5秒ほど休み、次に下顎を左右に20回動かします。この一連の動きを1日5セット×3回、合計15セット行うのが目安です。

さらに、MFT(口腔筋機能療法)も併用します。舌の先を上あごのスポットポジションに15秒間押し付けた後、舌を左右に10往復動かします。これを1日10セット行うことで、舌や口腔周囲の筋肉を強化し、舌骨の位置を改善。睡眠時の気道確保に役立てることができます。

その他のトレーニング

マウスピースや顎の運動に加えて、全身の健康を意識したトレーニングを取り入れることも、睡眠時無呼吸症候群の改善に効果的です。例えば、1日30~45分程度の有酸素運動を習慣化することで、体重管理や基礎代謝の向上につながります。また、首を左右上下に動かすストレッチを1日5分ほど行うことで、首や喉周囲の筋肉がほぐれ、呼吸がスムーズになりやすくなります。さらに、手のひらや足の裏を摩擦するマッサージを取り入れると血流と体温調節を助け、眠りに入りやすい環境を整えることができます。

咬筋や側頭筋に疲労を感じた場合には、やさしく2~3分マッサージして筋肉をリラックスさせることも有効です。加えて、1日3回、10セット程度の深呼吸トレーニングを行うことで酸素をしっかり取り込み、呼吸の質を高めることが可能です。

必要に応じて、高濃度酸素の吸入を併用して症状の一時的な軽減をはかる場合もあります。日常生活の中でこれらを習慣化することで、マウスピースや顎の運動の効果をさらに高め、より快適で質の高い睡眠を目指すことができます。

生活習慣の改善

当院では、マウスピースやトレーニングに加えて、生活習慣の改善も治療の大切な柱と考えています。睡眠時無呼吸症候群は、加齢や日々の習慣の積み重ねによって悪化しやすいため、生活面の工夫が改善と予防に直結します。当院では以下のような習慣づくりを一緒に取り組めるようサポートし、治療効果を高めるとともに、再発防止にもつなげていきます。

  • 夜9時以降の飲食はできるだけ控え、暴飲暴食を避ける
  • 栄養バランスを意識し、ビタミンや鉄分の不足に注意する
  • 新陳代謝を高めるため、1日1~2リットルの水を摂取する
  • 日常に運動を取り入れる
  • 就寝1時間前にぬるめのお風呂で体を温め、深い眠りを得やすくする

矯正歯科医院だからこそできる
矯正治療を取り入れた治療

患者さまの骨格や症状によっては、矯正治療によって顎の位置や歯列を整え、気道を根本から広げるアプローチを行います。これにより、呼吸のしやすさを長期的に確保するとともに、見た目や噛み合わせの改善にもつながります。

矯正の専門知識を持つ当院だからこそ、症状の原因を総合的に捉えた治療計画をご提案でき、患者さまに安心して治療を受けていただける体制を整えています。